手のかかる暮らし
先日リフォームの際に薪ストーブを導入されたお客様のお宅へ、取り扱い説明と合わせて火入れ式を行ってきました。
スイッチ一つ、いやもはやそのスイッチ一つの動作さえせずとも快適に過ごせる暮らしができる世の中ですが、いちいち薪を丁寧に組んで、考えながら着火してからも火のご機嫌を伺いながら温めていく…なんともめんどくさい作業なはずなんですがこれを求め、その魅力にどっぷりはまっていく方もいらっしゃいます。(私自身もその一人ですが)
世の中はどんどん便利になり、無駄なく合理的な暮らしができるようになりました。そしてこれからもどんどん進化して割と近い将来でさえも想像を超える暮らし方がやってくるかもしれません。
だけどなんかそれが逆に窮屈に感じたり、不自由に思えたりすることもあって、あえて手のかかる暮らしを求めるのかもしれません。
結局のところ手がかかることが住まいに愛着を持てたり、じぶんの暮らし方を楽しめたり、そんなことにつながっていくような気がしています。