石井工務店株式会社

創業から三十四年、
木造建築のプロとして。

時代を超えて受け継がれる木組みの技
伝統構法を活かし、
職人の手仕事と国産木材でつくる家

時代を超えて受け継がれる木組みの技
伝統構法を活かし、職人の手仕事と国産材でつくる家

石井工務店の家は、西洋建築が取り入れられる明治時代以前から、日本で脈々と受け継がれてきた伝統構法をベースにしています。

お城や神社をイメージしてみてください。日本の歴史的な建造物は、築後数百年経っていても、つくられた当時の技術が現代に受け継がれているので、大規模な修理や復元が可能です。

木組みの家も同じように、住む人や時代に合わせて構造に手を入れたり、増築・減築ができます。私たちが手がける家は完成したら終わりではなく、いわば“発展・継続する建築”なのです。

建物の発展性を維持するために、私たちはサスティナブル(持続可能)な家づくりを大切にしています。例えば構造に使う無垢の木は、改築時に傷んでいなければ再び部材として活用できます。国産木材の使用は、伐採適期を迎えた国内の森を更新し、次世代の森林整備につながります。天然由来の断熱材や壁土などは、役目を終えても環境に負荷をかけず処理できます。

技術面でも持続可能性を重視しています。多くの手間と高度な技術が必要な木組みの家を建てられる大工職人は、今では希少な存在。プレカットや金具接合が普及した現代、カンナやノミを自在に扱い、手刻みを行う職人技は失われつつありますが、私たちは新築、リフォーム、古民家再生など幅広い現場で常に技術を磨き、次世代にその技を継承すべく力を尽くしています。

未来の木組みの家が、その発展性を失わないように。地域の人が末長く、優しい木の香と肌ざわりに包まれた心地よい日々を過ごせるように。これが、石井工務店が“木で家をつくる理由”です。

石井工務店
木でつくる暮らしレシピ

国産木材
私たちはあえてのご要望がない限り、国産木材を使用しています。なかでも柱や梁、桁などの主要構造材は、国内の良木の産地をめぐって確保しています。住宅にふさわしい質の良さと、安定した価格をあわせ持った木材を、歪みや反り、内部の割れを防ぐため、天然乾燥に限りなく近い条件で乾燥。1本1本、節や木目の具合までオーダーできる材木店とタッグを組み、家づくりに用いています。
手刻みと木組み
プレカット材は用いず、手刻みの材料のみで家をつくります。社内の加工場で大工が「継手・仕口」に、伝統的な接合加工を施した構造材を、パズルのように組み上げていくのです。柱や梁が屋根の荷重を上手に受け止めて接合部を安定させるため、金具やボルトに頼らなくても頑丈で精度の高い構造がつくれます。
デザイン
伝統構法の木の家といっても、手がけるデザインは純和風に限りません。シンプルな切妻屋根や、手刻みの太い梁を見せる天井など、実用にかなった得意なスタイルはありますが、住む人の暮らしや街並みと調和し、時間が経っても飽きのこないカタチを大切にしています。
自然の力を生かし、
自然素材でつくる心地よさ
石井工務店のある上田市は、夏冬の温度差が50℃近くもある土地です。四季を通じて快適に過ごせる住環境には、断熱や冷暖房機器の性能だけでなく、住まいの設計や素材選びが大きく影響します。設計では、その土地に合わせた屋根の角度や軒の長さ、窓の配置で、季節ごとの日差しや風を住まいの中に導き入れます。木の床や壁などの内装は、優しい肌ざわりや清々しい香りに加え、光の反射を和らげて視覚的にも心地よい空間をつくります。また土や石、天然繊維など自然に還る素材を積極的に使い、健やかで穏やかに過ごせる室内環境を大切にしています。